第22回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会

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試合結果

第3戦戦評

8月13日(月)
鹿島アントラーズ:第3戦

福島県Jヴィレッジ

SSSジュニアユース 2(前1-2,後1-2)4 鹿島アントラーズ

第3戦詳細記録(PDF)

風上にエンドを取ったSSSのキックオフで試合が始まった。開始早々、禹が左コーナーエリア付近から切れ込み、ゴール前にボールを送るが合わせる選手がいない。やや優勢にゲームを進めていたSSSだが7分伊藤のバックパスをカットされ先取点を奪われる。フリーでボールを持っていた状況からのミスだけに、残念な失点となった。時間はたっぷりあるし、焦らずに追いついて欲しいところだ。
田中、禹がシュートを打つが得点にはならない。16分インターセプトした葛西がドリブルで駆け上がり禹へのパス。スピードに乗ってそのままペナルティへ持ち込むも、シュートを打つことができない。
アーリークロスを多用するアントラーズは19分ゴール前でフリーでヘディングシュートを放つも大きくゴールを外す。SSSにとっては危ない場面だが、マークのずれが少々気になるところだ。
攻め込みたいSSSはフリーキックに葛西が合わせるがゴールマウスの外。一方、形を作りきれないアントラーズだが、28分フリーキックの混戦から、フワリと浮いたボールがゴールラインを僅かに越え、サイドネットに入ってしまったと表現した方が適切な、アントラーズにとってはラッキーな追加点となった。前半に1点でも返したいSSSは、ロスタイムにもらったコーナーキックにゴール中央へ飛び込んだ和田が右足で押し込み、1-2で前半を終了した。
Cグループの首位攻防戦アルビレックスVSトリニータは、2-1でトリニータがリードを奪っているとの情報。このままトリニータが勝つと、このゲームの結果の如何に関わらず、決勝トーナメント進出は絶望だが、最後まで諦めないで全力を尽くして欲しい。
後半が始まりSSS42分、ハーフウェイから禹が強引にドリブル、左サイドへサポートしていた吉田へパスが通り、シュートを打つがGKの正面で追いつくことが出来ない。
一方突き放したいアントラーズは47分、右ペナルティエリア外からのフリーキックに、吉田が頭で合わせ3点目。続く48分、今度はコーナーキックから揺さぶられ、またもやヘディングで小川に合わされ、4点目を献上。しかしこのままでは終われないSSSは、50分吉田に代えて、 スピードのある曽川を入れて巻き返しを狙いたい。53分意地を見せるSSS。左サイドで禹→田中→伊藤とつなぎゴール正面からクリーンシュートを決め2-4とする。
その後も果敢に攻め続けるSSSだが、決勝トーナメント進出の夢を消し去る無情のホイッスルがなった。

戦評 加藤 孝俊

第2戦戦評

8月12日(日)
アルビレックス新潟:第2戦

福島県Jヴィレッジ

SSSジュニアユース 1(前1-0,後0-2)2 アルビレックス新潟

第2戦詳細記録(PDF)

今日も30度を超すコンディション。やや強い風が吹いている分だけ体感温度は昨日より涼しいか?
Cグループを突破するためには、このゲームを是が非でも勝ちたいSSS。左腿の打撲で禹相皓が先発メンバーからはずれ、代わりに小笠原が左MFに入り、吉田をやや下がり目に配置、 田中のワントップ布陣。風上のアルビレックス新潟のキックオフで前半が始まった。
向かい風に逆らわずに単純にボールを繋ぐSSSは、6分コーナーキックのチャンスに葛西が飛び込みGKと競り合い、こぼれたところを田中がきっちりと決め先取点を奪う。
早く追いつきたいアルビレックスは7分、8分と立て続けにコーナーキックのチャンス。しかし葛西を中心に堅い守りで得点を許さないSSS。向かい風に苦しみながらも追加点を狙うSSSは、14分コーナーキックから田中がシュートを打つもGKの正面。一方のアルビレックス、序盤は短いパスを丁寧に繋いでいたが、失点後はアーリークロスを多用して攻め込むが得点には至らない。33分アルビレックスのコーナーキックも拙攻に助けられる。SSSはオフサイドでもらったフリーキックに 吉田が反応、抜け出たがオフサイドの判定。
後半が始まった。SSSメンバーの変更はない。両チーム風の影響か、攻めきれない攻防が続く44分アルビレックス陣内で回されたボールに、埜瀬・鈴木のボランチ2人が不用意に飛び込みかわされ、中盤をドリブルで突破され左へ展開、SSSディフェンスが必死に食らいつくも、GK稲垣の手をかすめ、アルビレックス早川に痛恨の同点弾を許してしまう。その後は一進一退のゲーム展開が続く52分、SSSは怪我で先発を外れた禹相皓を、小笠原に代えて投入、勝ち越しを狙う。
いつもの豪快なドリブルで突破を図る禹だが、チームとのリズムがあわない。
63分トリニータ、左サイドのスローインから抜け出した14番池田から、中央で待ちかまえる10番田中へゴロのクロスを送り、難なくゴール右隅へ勝ち越し点を入れる。
ロスタイムは3分、SSSは諦めずに攻め込むが、昨日のトリニータ戦同様にフィニッシュまでもっていけない。時計は73分を過ぎて終了のホイッスルがなった。明日、アルビレックスが勝つ前提で、アントラーズに勝利すれば、決勝トーナメント進出があるSSS、疲れを取って仕切り直しで頑張って欲しい。

戦評 加藤 孝俊

第1戦戦評

8月11日(土)
大分トリニータ:第1戦

福島県Jヴィレッジ

SSSジュニアユース 0(前0-0,後0-0)0 大分トリニータ

第1戦詳細記録(PDF)

猛暑が襲っている今年のJヴィレッジ。今日の1ゲーム目から飲水タイムを導入している。
この2~3日札幌も暑かったので、そんなに気にはしていないと言っていた岩越監督。北海道大会 決勝の勢いをそのまま持ち込みたいSSSジュニアユース、円陣を組み気合充分。
大分トリニータのキックオフでゲームが始まった。序盤はディフェンシブなフォーメーションで相手の出方を伺う。もちろん無駄な体力の消耗を防ぐ為にも、禹相皓を起点にカウンター攻撃を仕掛けたいところだ。一方の大分トリニータはサイドのスペースにボールを入れて攻め込むがシュートまではいけない。10分過ぎ、立て続けにコーナーキックを取られるが頑張るSSS。
暑さのせいもあるが、ボールに寄せない選手に岩越監督からゲキが飛ぶ。SSS最初のシュートは16分。禹から伊藤へとつなぎ、クロスに埜瀬が飛び込みスルー、フォアサイドに遅れながらも走り込んでいた吉田がシュートを放つもジャストミートしない。飲水タイムを取った18分過ぎからSSSの動きが良くなってくる。前線からのプレスも効き始め、インターセプトから突破のパスを送るが精度が悪くチャンスとはならない。24分トリニータは左からのクロスに合わせ、フリーでヘディングシュートを打つもGK稲垣の真正面で、SSSピンチを凌ぐ。27分にもフリーでシュートを打たれる場面があったが、ディフェンス必死の寄せでゴールを割らせない。前半終了間際、中盤の競り合いから、左サイドでパスをつなぎ、禹がシュートを打つも、トリニータディフェンスの体に当たり、ゴールへは飛ばない。前半はほぼ互角に戦っていたが、フィニッシュまで持って行ったトリニータがやや優勢だったか。
SSSはメンバー交代なしで後半が始まった。流れを変えたいSSSは43分、動きが鈍くなってきた吉田に替え、山田を投入。一進一退のゲームが続く中、44分SSSコーナーキックのチャンスから、逆襲を受け、一度はカットしてビルトアップを試みるが、集中力を欠いたディフェンスラインの不用意なパスからピンチを招くが、オフサイドに救われる。52分禹相皓へ中央突破のパスが出る。
ドリブルで仕掛け、ディフェンスを上手くかわしシュートを打つが、僅かにトリニータGKの手に当たり先取点を逃す。逆に55分、56分とピンチが続くSSS、特にコーナーキックからのボレーシュートは低い弾道となり、GK稲垣の股間へ飛び、抜けてと思ったが辛うじて死守。得点を与えない。
禹相皓の強引なドリブルは、トリニータに驚異を与えた。しかしながら1点が奪えない。
65分曽川を入れて、左サイドから崩していきたいところだが、最後のパスが甘くチャンスを作ることが出来ない。68分田中が中央からシュートを打つが、ポスト1mくらいはずす。
ロスタイムに入り、疲れから集中力を欠き、ショートコーナーに誰も反応せず、中央に切り込まれシュートを打たれ、危なかったがそのワンプレーでタイムアップのホイッスルが鳴った。
今日唯一の引き分けゲームで、勝ち点1を取ったSSS。明日は鹿島アントラーズに3-1で快勝したアルビレックス新潟戦、決勝トーメント進出のためにはこの一戦が鍵となるだろう。

戦評 加藤 孝俊